ただの捻挫じゃない?手首の小指側の痛みが治らない原因は

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以前手首を痛めてしまい、病院で「手首の捻挫ですね、シップを貼って安静にしておいて下さい」

そう言われ、捻挫ならそのうち治るだろうと思っていた。

でもなかなか手首の小指側の痛みがとれない。マシな日もあるけど、また強く痛みが出たり、と繰り返しの日々。

「新たに手を突いたり、打った覚えもないし…」と、原因が思い当たらないのに手首の小指側の痛みが治らないと不安になりますよね。

まぁもう少しで治るだろうと、引き続き安静にしてシップを貼ったり、温めたり、マッサージしても中々痛みがとれない…そうなるといい加減、根本的な原因はなんだろう?と知りたくなると思います。

この記事では今から、「手首の小指側の捻挫のような痛みが治らない原因で最も多いTFCC損傷」と「手首の捻挫のような痛みの対処方法について」この2つを紹介します。一日も早く原因を理解して対処し、改善するための参考にしてください。

TFCC損傷の可能性が最も高い

TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷とは

「TFCC損傷ってなにそれ?」そう思う方がほとんどだと思いますが、「手首の捻挫と思っていたけどなかなか手首の小指側の痛みが治らない」パターンはこの疾患の可能性が最も高いです。

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写真は右手の甲を上から見たものです。手首の小指側にTFCC(三角線維軟骨複合体)と呼ばれる部分が赤丸で囲んでありますよね?手首を構成する尺骨(肘から手首にかけてある小指側の骨)と手根骨(手首にある8つの小さな骨)の間にクッションの役割を果たしているのがTFCCです。

ただの手首の捻挫と思っていたけど小指側の痛みが治らない原因はこの部分の損傷のためということになります。

どんな場面で痛めることが多いの?

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TFCC損傷を起こす原因としては…

  • 転倒した際に手首を突いた際
  • 手首に体重がかかって捻った際
  • テニスのプレーにて(フォアハンドでの打ち返し、反復練習など)

上記のパターンがほとんどです。最近は週末スポーツをされる方も多いので、転倒で痛める方がほとんどですね。

だから「あ、ただの手首を捻挫だな」とあまり処置をしないことも少なくありません。

特徴的な症状はこれ

この疾患には特徴的な症状があります。代表例を3つ紹介しますね。

①ドアノブを捻ると手首の小指側に痛みがでる。

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ドアノブを捻る動きは、TFCC部分を圧迫してしまうために痛みがでます。

②手首を小指側に反ると痛みがでる。

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手のひらを上に向けて、小指側に手首を反ってみてください。その際赤丸の手首小指側に痛みがでます。

③手を突いて立ち上がる際に痛むIMG_1607

手を突いて「ヨイショっ!」っと立ち上がることって結構多いのではないでしょうか?この場合手首に体重がすごくかかるので痛みがでます。

この3つが代表例ですが、どうでしょうか?この動作で手首の小指側に症状がでるなら、TFCC損傷の可能性が高まりますのでチェックしてみてください。

これって手首の捻挫!?手首を痛めた際に大事なこと

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転倒したら整形外科で検査をうけておくべき

手首を痛めた患者さんで最も多いのが、「転倒」されて手を突いた患者さんです。

転倒されて、手を突くということは手首に体重がかかり捻ることになるのでかなりのダメージを受けています。程度によりますが、手の細かい骨の骨折や不全骨折(ヒビ)、靭帯損傷(捻挫)、脱臼、筋や腱の損傷、肘や肩関節の損傷、鎖骨の骨折などさまざまなことがおこるんですね。

「ただの手首ん捻挫だと思って冷やしてシップ貼ったけど痛みひかんねん」といって来られた患者さんが検査すると、小さな手首の骨が骨折していたなんてことや、腕の骨にヒビが入っていたり…ということはめずらしくありません。

場所によっては骨折していても痛みを感じにくい場合もあるんですね。

そのため、転倒して手首を痛めた際は念のためきちんと検査を受けておくことをおすすめします。

問題がなければ安心ですし、今回お伝えしたTFCC損傷があれば早く対処できるので、当然治りも早くなるでしょう。

どんな検査、治療をするか?

骨折はレントゲンをとれば診断がつきますが、TFCC損傷の場合はレントゲンだけでは診断がつきにくく、手首に造影剤注射してレントゲンをとるか、MRI(磁気共鳴画像)にて診断がつきます。

その結果にて治療をすすめていくことになるのですが、病院ではTFCC損傷の場合「固定」をすることがほとんどです。程度によってはギプス固定をすることもありますし、サポーター固定、テーピング固定になるでしょう。その方の生活習慣に合わせた固定を2週間から1ヶ月をめどに行うことが多いです。

固定をすることによって、TFCCに負担をかけず、修復するのを待つという治療になります。

自分でできる対策について

では、自分でできるTFCC損傷の対策について紹介していきます。
「TFCC損傷ですね」そう診断されて、リハビリや治療を行なっている方や、近所の整体院や整骨院に通っている方は担当の先生にケア方法を教わっているならそれを実行してください。

まず、対策の前に早く改善するために重要なことを2つお伝えしておきますね。

  1. 痛みの確認をしない
  2. ストレッチやケアは痛みのない範囲で行う

この2点が早く改善するためにとっても大事です。

まず1の「痛みの確認をしない」について解説します。

このTFCC損傷に限らず、痛みがある方は良くやってしまうことがあります。それが「痛みの確認を行う」こと。
どういうことかというと、、

朝起きて→「あー眠たい、起きよう。手首の痛みどんな感じかな?グイグイ。痛っ!やっぱ今日も痛いわ〜」

出勤中や家事の途中→「手首を動かしてチェック。やっぱ痛いな〜」

夜家に帰ってきて→「手首の痛みの確認。夜の方が痛いかも、、、。」

と、こんな感じで一日何度も何度も痛みの確認をしていませんか?

当然痛みが気になるのはわかります。イライラするのもわかります。

ただ、生活上の中で痛みを感じる動作がわかっていながら、あえて痛みの確認をついついしてしまう方が非常に多いんです。

その行為は、組織の修復を遅らせます。改善を遅らせることになるんですね。
例えるなら、壊れたプラモデルのパーツをボンドでくっつけ、固まるのを待っていればいいのに、くっついたかなくっついたかな?とツンツンしてそのせいで、なかなかくっつかない。すなわちなかなか改善しないのと一緒です。

だから、痛みの確認は極力やめましょう。そして、痛みの出る動作を避けれる環境であれば、避けましょう。

それだけでも対策になるし、改善への近道になることを知っておいてください。

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では2の「ストレッチやケアは痛みのない範囲で行う」について解説します。

これは、病院や治療院、整体院、整骨院で教わったストレッチやケア方法を行うときの注意ポイントです。

「え?ストレッチとかケアって痛くやらな効かへんのちゃいますの?」と逆質問されたり、

「テレビでスポーツ選手が痛そーな顔して耐えてるのを良くみますけど、リハビリってああやらないと効果ないと思って、痛いのこらえてガシガシやってますよ!」と頑張ってるで!と努力してくれてる話を聞かせてくれたり、

現場では良く目の当たりにすることです。頑張って治そうとして意欲的なのはスバラシイです。

が、

これもやっちゃいけません。

理由は1の「痛みを確認しないこと」とほぼ同じ。

痛みをこらえてやってると逆効果で治りが遅くなります。逆に痛めてしまうことも少なくありません。

ですから、無理して痛みをこらえながらやるのは今すぐやめましょう。

病院や整骨院でストレッチやケアを教わった方は、このような説明があったかと思います。

これをしてしまうのは、我流でストレッチやケアを行なっている方。本やネットでストレッチを調べてガシガシやっている方かと思います。

大事なのは、痛みのない範囲で行うこと。それだけ。

ぜひ、この2点は早く改善する上で重要なポイントですから、注意してくださいね。

TFCC損傷の自分でできるストレッチ、ケアについて

TFCC損傷の自分でできるケアについて動画で紹介します。

※音声が出るので、音量と周りの環境に注意してくださいね。

このストレッチは、手首の関節がありますよね?その関節にある8つの骨(手根骨)を利用したストレッチになります。

手のひら側の手首にある、ボコッと出っ張った親指側と小指側にある2つの骨を、もう一方の親指で固定して抑えながら手首を動かすストレッチです。

動画をみていただくと、マジックで丸をした箇所になります。実際にみながら探っていただければ、すぐにわかると思います。

ポイントはボコッと出ている骨を抑えた親指を動かさずにピタッと固定したまま動かすことです。(親指側、小指側ともに)

これももちろん痛みのない範囲で行いましょう。

動画で、簡単かつわかりやすいものを紹介していますので、ぜひご覧になって実行してみてください。

 

手順をまとめておくと、、

  1. 手首の関節の手のひら側にある、小指側のボコッとした骨。親指側のボコッとした骨をそれぞれ逆の親指で触って確認する。
  2. 小指側のボコッとした骨を逆の親指で押さえて固定する(強く押さえないようにしてください)
  3. 骨を押さえたまま、手首を曲げ伸ばしする。この際ゆっくりと痛みのない範囲で行なってください。
  4. だいたい30秒くらい、なるべく脱力して動かしましょう。次に、親指側のボコッとした骨を押さえて、1〜4を同様に繰り返します。1日にだいたい3〜5回繰り返すと良いですね。

おわりに

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「手首の小指側の捻挫のような痛みが治らない原因で最も多いTFCC損傷」と「その対処方法について」紹介してきましたがいかがでしたか?TFCC損傷という疾患は聞いたことないと思いますが、手首の損傷時にはよくある疾患です。この記事を通して、早めの対処をされることで手首の痛みが改善することを願っています。

[大阪市本町のバキバキしないで身体を変える整体院] Rinato鍼灸整体院 川上健史郎

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