前庭神経炎によるめまいで悩み、薬を飲んでも改善しない方へ

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「前庭神経炎」この疾患を知っている方は、実際に病院で診断を受けたことと思います。そして、めまいで毎日の生活に困っている、家事もできない、仕事も休職しなきゃいけなくなった、、と悩んでいるかもしれませんね。周りにわかってもらえずに余計辛いという方もこういった症状の方は多く経験されています。

実際に患者さんの方でも、めまいで悩んでいる方は「上司、同僚、家族に辛さをわかってもらえないんです」と悩みを話してくれることがとてもよくあります。症状って実際に経験しないとわからないものですもんね。。風邪や高熱ならみんな経験があるからわかってもらえるけど、こういう「めまい」って経験したことない人は多いから。特に男性は経験したことない人が多いように思います。

なんとか病院にいき、検査をしてもらって「前庭神経炎ですね、お薬を出しておきます。それとリハビリをしましょう」といわれてお薬にリハビリをがんばっているけどなかなか改善しない。こんな場合は、他に原因があることが考えられます。その原因についてこの記事ではお伝えしていきますので、前庭神経炎で薬を飲んでいても改善されず悩んでいる方は参考にしてみてください。

前庭神経炎とは?

頭痛

耳鳴りと難聴は伴わないめまい症状

めまいといえば、有名な疾患が「メニエール病」です。一度は聞いたことあるのではでしょうか?メニエール病の主な症状として、めまい・耳鳴り・難聴をセットでともないます。この前庭神経炎はめまいの症状はあっても、耳鳴り・難聴といった症状はありません。その違いがあります。

教科書的にといいますか、医学的にはこのような定義がありますので引用したものを紹介しますね。

※以下はhttp://www.memai.jp/shindan/06VestibularNeuritis.htmlから引用しています。

1.疾患概念

前庭神経炎は突発性耳性めまい症の中でも後迷路に病態をもつと推定されるものである。めまいは突発的に発症し,強い回転性めまい感が数時間続く。その時,蝸牛症状(耳鳴,難聴等)を伴わないのが特徴である(メニエール病との鑑別点)。通常めまい大発作は1回である。激しいめまい発作時には嘔気,嘔吐を伴う。回転性めまい感は1~3日でおさまるが不快な頭重感と,体動時あるいは歩行時のフラツキ感が数週から数カ月間残存する。
病因は未詳であるが,ウイルス感染説,血管障害説あるいは脱髄性病態説がある。

2.病歴からの診断

1)突発的なめまい発作を主訴とする。大きなめまいは一度のことが多い。
2)めまい発作の後,ふらつき感,頭重感が持続する。
3)めまいと直接関連をもつ蝸牛症状(聴力低下あるいは耳鳴)を認めない。
4)めまいの原因,あるいはめまいを誘発すると思われる疾患を既往歴にもたない。
5)めまいの発現に先行して7~10日前後に上気道感染症,あるいは感冒に罹患していることが多い

〔註〕1),2),3),4)の条件がある場合、本症を疑う。

 

と、定義としてはあります。…「むずかしすぎてわけわからないわ!」と声が聞こえてきたのでざっくりまとめると…

 

  • 原因は現代医学でも確立していない。ウイルス感染や血流の問題、神経が障害されている可能性が考えられる。
  • めまいは急におこる事が多く、回転性のめまい(ぐるぐるまわるような)を感じる。
  • 激しいめまいとともに吐き気を伴うことも。
  • 耳鳴りや難聴はともなわない。左右や上下を向いて症状がでるわけではない。
  • めまいが起こっても、症状は長引かずにおさまるが、数ヶ月は症状が続くことが多い。

こんな感じでしょうか、なんとなくわかってもらえればいいかなと思います。

前庭神経は内耳にあり、小脳に繋がっている

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この写真は右耳の解剖図ですね。平衡器(三半規管)とある場所がバランス感覚をコントロールします。その更に内側に前庭神経とありますよね。この前庭神経は内耳にあり、これが小脳という場所に繋がっています。脳の下部にある小脳は細かい人間の動作をバランスを保ちスムーズに行うことを可能にしているんですね。

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この写真の赤で記した2箇所の内、下側の「内耳からの前庭神経」というものが、先ほどの写真の前庭神経が小脳に繋がってきているのがわかると思います。

この前庭神経は脳に平衡の感覚を伝えている大事な神経。第八脳神経である内耳神経を構成しているので、脳に繋がっている神経というイメージを持ってもらうと良いかと思います。

ここが炎症すると、その伝達がうまくいかずにめまいが出て、ふらふらしたりするということになるんですね。

では病院で診断され、治療として行われるお薬の狙いは?次にお伝えします。

前庭神経炎では薬で神経の炎症を抑える、血流を促す

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前庭神経炎の興奮をおさえる

めまいがあり、細かい検査をして大きな病気なども隠れていない。耳鳴りや難聴もない。「前庭神経炎の可能性が高いのでお薬を出しておきますので様子を見ましょう。」と、病院で処方してもらった薬を飲む。目的は神経の炎症を抑える成分と血流を良くすることのはずです。

それで、スッキリめまいもおさまり、治ってしまえば本当によかったー!となりますよね。それがベストです。

それでもめまいが良くならないパターンでは、他の要因が考えられます。それは次に紹介していきますね。

薬でめまいが良くならないパターンの要因とは?

お薬を頑張って飲んでいく。それでも良くならないパターンの場合、脳への血流を妨げている要因が考えられます。

「え?どういうこと??」

 

それは、先ほどお伝えしたように前庭神経は小脳につながる、脳神経12対ある内の8対目にあたる「内耳神経」を構成している神経です。(内耳神経は前庭神経(平衡感覚)と蝸牛神経(聴覚)で構成されている。)

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赤線を引いたのが前庭神経(平衡感覚)と蝸牛神経(聴覚)が合わさった神経である「内耳神経」、脳神経の8対目です。この左の写真は脳を底側から除いたもので上が前側下が後ろ側になるんですね。

前庭神経→内耳神経→脳。

このような流れがあるのは何となく理解できたでしょうか?

ということで、大事になってくるのは。。。

「脳への血流」です。

脳への血流をしっかり引き上げることが大事

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前庭神経→内耳神経→脳。となると、脳への血流が大事になります。

で、脳への血流ってどうなってるか知ってますか?

「頚動脈でしょ?」そう思われたのでは?

実は、頚動脈だけではなく、「椎骨動脈」といって頚椎の間を通る血管が脳底を栄養しています。

上記の写真は動脈の図ですが、下の太い彎曲した動脈が心臓からでた大動脈弓。これが枝分かれして頚椎の間を通りながら、赤線を引いた椎骨動脈として脳底へ向かいます。たどってもらうと、赤線を引いた「脳底動脈」につながります。

これが脳を栄養しているんですね。

何が言いたいかというと、前庭神経に栄養がいくためには、大元の脳神経が出ている脳への血流がしっかり流れるようにしておくことが大事ということです。

椎骨動脈が通る頚椎のバランスを調整しておく必要がある

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心臓→大動脈弓→椎骨動脈→脳底動脈→脳にしっかり血流を促す。

この流れを作りだすことで、脳への栄養がいきわたり、前庭神経への栄養を促す。めまいやふらふら感を改善していける状況をつくることが大事。この写真をみてもらえばわかるように、キーとなる「椎骨動脈」は頚椎(首の骨)の中を通っています

そのため、頚椎のバランス、可動域をしっかり整えておくことが必要で、それができると脳への栄養がいきわたります。

薬を飲んでも前庭神経炎と診断された症状。めまいが改善されない場合は、ここの治療が必要だと考えます。そうすることで、結果前庭神経への栄養がいきわたり、症状がおさまってくるんですね。

実際に、メニエールと診断され病院から出されたお薬を3ヶ月飲み続けていた50代女性の会社員の方が来院されました。検査をしていくと明らかに背骨、頚椎のバランスと可動域が低下していました。

そのことを説明して、調整をすすめていくと案外スッキリとメニエールの主症状である「めまい・耳鳴り・難聴」がスーッと引いていき喜ばれていました。お薬を飲み続けても改善しない場合はこのパターンで良くなることがほとんどです。

治療は頚椎、背骨のバランスを見てもらえる治療院へ

「もしかして、わたしのめまいは頚椎の問題があるのかしら…」と思われた方は、めまいの治療にも対応している、経験のある治療院に頼ると良いでしょう。HPで調べたり、電話で症状をお伝えして対応できるか確認すると良いと思います。

それでも、まずは病院で詳しく検査をしてもらうことが大事です。そこで診断を受け、お薬を飲んでも改善が見られない場合に他の手立てとして選ぶようにしてください。両方をうまく使い分ける、同時に治療を受けていくことも良いでしょう。

先に病院で検査を受ける。それが大事だということは知っておいてください。その上で、薬以外の手立てもあるということをお伝えしておきたい、知っていて欲しい。そう思っています。

おわりに

笑顔

前庭神経炎と診断され、薬を飲み続けていてもめまいが改善しない方へ記事を書いてきましたがいかがでしたか?もちろん一番大事なのは、まず病院で診断をうけて治療を受けることです。その上で中々改善されない場合は、お伝えしたように脳への血流である椎骨動脈の通る頚椎に問題が考えられます。

「このめまい、、何かほかに手立てはないの…」

そんな悩みを持っている方の不安が少しでも解消され、希望を持ってもらえれば嬉しいです。

[大阪市本町のバキバキしないで身体を変える整体院]Rinato鍼灸整骨院 川上健史郎

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