雨の日に痛みや調子が悪くなる人へ。その根拠に基づいた対策とは?

雨

「雨の前になると痛みが強くなります」、「天気の悪い日が続くと調子が悪いんですよね」、「雨の前は痛くなるから明日は雨ってわかるんですよ」…といったお話を患者さんからはよく聞きます。そこで、「何で雨の日や前日は調子が悪くなるの?」という疑問がうまれて当然だと思いますし、実際にこの質問はとっても多いんですね。

梅雨の時期はもちろん、季節の変わり目など天候の問題によって「痛みが出る。調子が悪くなる。古傷が痛む。」この現象が起こるには、諸説ありますが根拠があります。

この記事では、患者さんからこの時期よくある質問の「なぜ、雨の日に痛みがでたり調子が悪くなるのか?」その答えをお伝えしたいと思います。疑問を解決できれば、大事なカラダへの理解が深まり、「根拠に基づいた対策」を打つことができますので参考にしてください。

天気と痛みには明らかな相関関係が見つかってきている

 

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思い込みではない

昔から「雨の前は古傷が痛む」とはよく言われていますよね?あなたも聞いたことはありませんか?膝の痛いおばあちゃんから、テレビやラジオから、スポーツ漫画のヒトコマ、、などなど。

そこで、誰かに相談すると「昔から雨の日は調子悪くなるっていうけど、思い込みちゃう?」と言われた経験もあるのではないでしょうか?

それは、思い込みではありません。

結論からお伝えしておきます。

雨(低気圧・高湿度)により→交感神経(自律神経)が働く→血流が低下→痛みが強くなる。調子が悪くなる。

こういう流れが起こるためです。その根拠やメカニズムはこのあとを見ていただければわかります。

※名古屋大学 准教授 佐藤純先生の文献をもとに紹介します。

痛みを強くするのは?

実際に、痛みを強くしてしまう因子としては…

  • 気圧
  • 湿度
  • 降雨
  • 気温

といった因子が関係していると文献では言われています。この中でも、天候の変化では複数絡んできますよね?組み合わせの例でいうと「高気圧で気温は高い。」「湿度が高くて雨が降っている。」などです。

関節症の患者を対象にして、人工気候室で15日間過ごしてもらい痛みのレベルの変化を図ったところ、「低気圧のみ」や「高湿度のみ」と設定すると痛みのレベルは変わらなかったそうです。

雨の日は「低気圧で高湿度」になりますが、それぞれ「低気圧」だけの場合「高湿度」だけの場合では痛みに変わりはないということですね。そこで、痛みのレベルが変化したのは、、、

低気圧と高湿度を同時に設定すると痛みが強くなる

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低気圧と高湿度が関節痛のリスク要因

この結果になりました。この関節痛患者さんは上肢に関節痛を抱えていて、雨の日の前には「腕から肩にかけての鈍痛と深部を締め付けられるような感覚」があるようで、実際に「低気圧で高湿度」環境に設定すると同様の症状が出現して痛みのレベルが強くなったそうです。

その後、この設定を解除して人工気候室からでると痛みレベルは元にもどったとのこと。

他にも慢性痛患者さん10名に対して同じ環境設定を受けてもらったところ、全ての症例で「低気圧で高湿度」の環境下で痛みが強くなる結果になっています。

人の慢性痛が低気圧が接近してきて湿度が高くなる「雨が降る前」。前線が通過していくにともなって症状がでるということは、こういった根拠があるんですね。

低気圧と高湿度で痛みが強くなるメカニズムは?

自律神経が関わっています

「雨の時に起こる「低気圧と高湿度」で、痛みがでたり調子が悪くなることはわかったけど、カラダの中ではそれによってなんで痛みがでるの?」

次はこういった疑問がうまれてきたのではないでしょうか?

その答えは、自律神経が関わっています。

自律神経とは?

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「自律神経系」は循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能(ホルモンバランス)、生殖機能、代謝のような、自分の意思ではコントロールできない機能をコントロールしているものになります。

まさに、自律神経のおかげで人間は生きていけるようになっている。そういっても過言ではありません。自分の意識を使わずに勝手に身体をコントロールするとても高度な生体システムが人間には備わっているということを知っておいてください。

また、自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という2つに分類されており、この2つは逆の作用をもたらし、交感神経が亢進すれば副交感神経は抑制の働きを行うんですね。交感神経は日中の仕事やスポーツなどの活動時に、副交感神経は睡眠時、食事の際など、休息時に働くのが大まかな特徴です。

例えるならば、「太陽と月」、「ブレーキとアクセル」、といったところでしょうか?

このバランスが乱れてしまうと、生体機能がうまく働かなくなります。その結果身体にさまざまな不調がおこるということがおこってしまうんですね。

低気圧、高湿度になると交感神経が強く働く

自律神経についてざっと上記に書きましたが、痛みがでるメカニズムの結論を先にお伝えします。

低気圧、高湿度→交感神経が強く働くようになる→血管が収縮して血流が低下する→痛みが強くなる。

この流れになります。

実験の結果、低気圧環境下では交感神経が強く働き出します。交感神経優位になると、ストレスやイライラを感じている時と一緒でカラダが緊張状態になり血管が縮まって血流が悪くなります。そうすると、もともと痛みがある所に血液がよりいかなくなるため、神経に栄養がいかず痛みがでる。調子が悪くなる。といった状況がうまれてくるんですね。

お風呂に入ってゆっくりと、リラックスしているときは副交感神経が働いていますから、血管がひろがり血流が良い状態です。「お風呂に入っていると楽なのよね」「お風呂の時は痛みを感じないのよ」という経験はあなたもあるのではないでしょうか?

交感神経が優位に働いているということは、この状況と逆。痛みがでやすい環境ということですね。

以上が根拠とメカニズムになります。

根拠に基づいた、3つの簡単な対策

エアコン

じゃあ、雨の時の対策は?となると思います。

天気を変えることは無理ですから、、しゃあないか~…となりがちですが、できる対策はありますので簡単に3つ紹介します。

  • 温める…お風呂に入る、薄着をしない。
  • 湿度を整える…最初の方でお伝えしましたが、低気圧だけ。高湿度だけ。の単独環境では、痛みのレベルは変わらないというデータがあります。と、いうことは、、室内で生活できる環境ならエアコンを使って除湿しましょう。理屈上、効果的です。
  • じっとしない…自宅なら軽い体操を、外にでるなら歩く。それによって血流を引き上げることも簡単な対策になりますね。

特に湿度を整える、除湿をするのはボタン一つでできるので、扇風機だけでなくエアコンを頼るのは個人的にオススメですから試してみてください。

おわりに

笑顔

「なぜ、雨の日に痛みがでたり調子が悪くなるのか?」について紹介してきましたが、いかがでしたか?梅雨の今、患者さんから毎日のように聞かれるこの疑問。記事にすることで、そのモヤモヤ解消。また、理由をしってもらえれば、最後のおまけでお伝えした対策の意味を理解してもらえるのではないでしょうか?

オススメは除湿ですので、ぜひ実行してこの梅雨時期のうっとうしさを解消して元気なあなたを取り戻してくださいね。

[大阪市本町のバキバキしないで身体を変える整体院] Rinato鍼灸整骨院 川上健史郎

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